BRAND CONCEPT – Aegirine [Classic]
「Aegirineという旅」
僕達は眠っていました。10年だったか、100年だったかのか、時間の長さは分りません。なにしろ、そこには時間の概念も物事のあらゆる意味も存在しません。空も大地も無く、方角も国境も存在しませんでした。ただただ深く鮮やかな夢の中で僕達は、眠りから覚める事など無いと思っていました。
なぜ目覚めてしまったのかは今となっては思い出せません、朝に甘いパンケーキの匂いを嗅いだからなのか、夜中に遠くの森で歌う フクロウの歌声が聞こえたからなのか、とにかく目覚めた時から僕達の時計は右回りに回転し始めたのです。
僕達はせっかく目覚めたので、この世界中を旅をする事にしました。だけど僕達にはまだ靴も空を飛ぶ羽もありませんでした。そして、この旅に名前を付ける必要がありました。この世界では物事に意味と名前をつけるのが習わしらしいのです。
羽はそのうち生えてくるだろうと思っていましたから、まずは旅の名前をつけました。『Aegirine』(エジリン)です。これは僕達の 旅に必要な、火と水と鉱物の名に由来します古い海に住む巨人の名と、黒い石の名からつけました。
僕達の旅『Aegirine』は多くの大地を踏みしめ多くの人達と出会います。それにはやはりオシャレな靴が必要です。僕達は、世界中を旅してみたくて、多くの靴を作りました。僕達の時計は毎日右回りに回転しています。この大地も毎日同じ方向に向かって回転しています。太陽も月も同じ方向に回転しています。この大地に立つ全てのものが同じ方向に回転し続ける中その中を旅すると思うと、なんとなく面白く思えます。